たぶん小手先の対策をすれば勝てた試合なんだと思います。
でもそれは今のビーコルの狙いでは無いのだと思います。
どういう事かと言うと…
シーズン始まってすぐは目の前の勝利を拾う、
「勝ちこそが薬」だった訳です。
対戦相手毎に用意された対策を愚直に遂行すること。
なのでGAME1負けからのGAME2勝ちのパターンが多かった。
試合中に修正して逆転勝ちした三河戦、
安藤選手・金丸選手を上手くストップして勝った島根戦
なんかが典型的。
コーチが授けた策を遂行出来れば勝てる事が分かった訳です。
そして、
河村選手・キング選手合流から次のフェーズへ。
チームケミストリーを大事にし、試合中は選手達自らが考えて対応する
「選手達の地力を上げる」試合運びに変わっていきました。
難しい事をやっている訳ですから、当然拾えない勝ちも出てくる。
でもそれを承知で取り組んでいる様に思えるんです。
河村選手の来シーズン契約が決まってからそれは更に顕著になりました。
それでも千葉戦に勝利したり、A東京さんをあと一歩まで追い詰めたり、手応えはある。
今シーズンは負けた試合でも選手達の目が死んでない。
負けが混んでいても雰囲気が重くなっていないのは、選手達が納得してゲームに臨んでいるからなんだと思います。
3-4年前とか思い出してみましょう。
殆どのシーズン、この時期不穏な空気を纏っていたと思いませんか?
そうなっていないのは、フロント・コーチ・選手がしっかり連携出来ているからだと思います。
シーズン開始時に、ビーコルは育成型クラブであることを掲げました。
子どもを育てるにあたって、
親が手取り足取り教えてやる方が楽だと思うんですけど、
子どもが自分で考えるのを待ったり、敢えて何も言わずにいる時間ってすごく大事で。
短期的ビジョンと
中・長期的ビジョンの違い。
中長期的ビジョンって目に見えて成長が見えにくいもんです。
それを理解して後押ししていけるかどうかで、今日の試合が単なる21点差負けのゲーム
になるのか、
来シーズン以降に価値の出てくるゲームになるのか、
捉え方が変わってくると思います。
オフィシャルタイムアウトの1分前にタイムアウト取る事について。
セオリーからは外れた事かもしれない。
でも選手の顔見ても誰も不思議そうな顔してないし、戸惑ってないですよね?
それはチームとして明確な意思があるからです。
オフィシャルタイムアウトまでの数ポゼッションでやるべき事を明確にする
オフィシャルタイムアウトで検証、答え合わせする。
PDCAをごく短いスパンで回してる訳です。
その狙いを理解しないでセオリーだけで文句言うのは違うかなーって思うんですよね。
セオリーだけで上手くいくなら素人がHCやったって同じでしょう。
大事なのはプレーしてる選手の気持ち、メンタルな訳ですから。
中長期的ビジョンでみたら、もっと前向きに試合を見られるポイントが沢山出てくるわけです。
ビーコルは他のどのチームよりも先に来シーズンの選手が1人決まってるチームなんです。
その選手を軸にシーズン中から中長期的プランを組む事が出来るチームなんです。
これって、この先の成長がめちゃくちゃ楽しみな事なんじゃないでしょうかね?
前向き=能天気・楽観的ではないですよ。
根拠があって前を向く要素を探し続けている訳です。
負けてしまった試合の方が宝の山ですよ?
さて。
今シーズン残り4試合は、総決算。
前半戦出来ていたいい部分と後半戦の成長に軸足を置いた闘い方を上手くミックスさせて勝って欲しいですよね。
ここを上手く勝ち切って、来シーズンへの飛躍へのステップにしたい。
そんな風に思いました。
ごーびーこー🏴☠️